みなさん、こんにちは。金型製作を担当している小梶(こかじ)です。
金型の製作に必要な工作機械を紹介するシリーズ。
第2回はマシニングセンター、略して「マシニング」です。
マシニングは、主軸により高速回転させた切削工具で、テーブルにセットしたワークの切削を自動で行う機械です。
ワークを切削する機械というところは前回紹介したフライス盤と同じすが、フライス盤と違うのはワークの切削加工が自動でできるところです。
当社のフライス盤はNC(数値制御)が付いていない汎用フライス盤なので、ワークを切削する為の工具の交換、工具の回転・停止、工具高さの移動、テーブルの移動などをすべて人の手で行います。
それに対してマシニングはNC装置、ATC(自動工具交換装置)が付いており、プログラムによってワークの切削加工を自動で行うことができます。
フライス盤では加工ができない複雑な形状も、マシニングでは加工ができます。
マシニングを動かすためにプログラムを作る必要があります。
工具の選定、回転数、切り込み量、切削量などたくさんの項目を考慮し、精度が良くて加工が速いプログラムとなるように作成しますが、なかなか難しいです。
間違ったプログラムを作ると大変です。マシニングは間違ったプログラムのまま動くので、図面と違う金型になったり、工具が破損したり、マシニングが壊れたりします。
プログラム作成は奥が深いです。
当社にはマシニングが2台あります。3軸加工マシニングと5軸加工マシニングです。
5軸加工マシニングの特徴としては
・段取り替えが省略できる。
・3軸加工マシニングでは加工ができない複雑な形状が加工できる。
・工具の突き出し量が短くできる。(精度がよくなる。加工面がきれいになる。)
などがあります。
以上、「マシニング」でした。
次回は「ワイヤーカット放電加工機」です。お楽しみに。
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