皆さんこんにちは。 熱硬化性成形を主に担当している相澤です。
先日、熱硬化性の成形で使用している油圧プレス成形機に圧をかけるポンプの調子が悪くなっていたのでメンテナンスを行いました。
通常、青い玉の付いている圧力レバーを引くと、設定した値まで圧が上がり、圧力ゲージが止まって動かないのですが、突然、ゲージの示す値が約0.5秒の間に少し落ちては上がるを繰り返すようになってしまう状態が続いたので、これを機にこの油圧ポンプのことを詳しく知っている会長にメンテナンス方法を教えていただくことにしました。
不調の原因となっている部分はポンプ内部の油に漬かっているので、周囲を油まみれにしないよう、分解のために使用した工具や取り出した部品をこまめに拭きながら作業する必要があります。
途中、部品の取り外しがうまくいかずに苦労はしましたが、なんとが原因部分を取り外すことができたので確認してみると、スプリングに埃のような繊維が絡みついて縮んだ状態になっていました。
このスプリングで直径1cmほどの鉄球を押し付け、穴を塞ぐことで気密性を確保し、圧力の抜けを防いでいるので、例えば鉄球と穴の間に異物が挟まると気密性が保てず圧力が落ちてしまいます。
今回は穴の方に異物は確認できませんでしたので、スプリングについていた異物を取り除き、ポンプを組みなおして動作させると症状が改善されました。
原因とメンテナンス方法を教えていただいたので、同様の症状が再発してもこれからは自分で対処できるようになり、また一歩成長できたと感じています。
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