みなさんこんにちは、金型担当の小松崎です。
金型の製作では形状や必要な精度によって色々な加工機を使い分け製作するのですが、その中に放電加工という加工方法があります。
欲しい形の逆の形をした電極を製作し、高い電圧をかけ、放電させることでワークを少しずつ溶かしながら加工する方法なのですが、そのままだとクレーターのような面なのでどうしても表面が粗くなってしまいます。
この放電で加工した面がそのまま製品面になるところだと、そのままでは成形した時に金型から成形品が突き出せなくなります。(離形性が悪いと言います)
そのため、そのような部分では「磨き」という作業をします。
弊社では、最終の仕上げにダイヤモンドペーストというものを使っています。
名前の通り、ダイヤモンドの粒子が入った半固体状のものですが、500番から10000番までを必要な面粗さに合わせて使い分けています。
磨きが不十分だと離形性が悪く成形時の生産性が落ちますし、逆に頑張りすぎる(?)と、表面が波打ったようになってしまいますのでここの加減が悩ましいところです。
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