みなさんこんにちは。
主に熱硬化性成形を担当している相澤です。
熱硬化性樹脂を使用した成形では、熱可塑性樹脂のように冷却によって硬化させるのではなく、熱で材料の化学変化を起こして硬化を行うので、金型の温度が熱可塑性樹脂に比べて高いです。
画像を撮影した時の成形では、画像左上に写っているように金型を上下から挟んでいる熱盤温度を210℃に設定して成形しています。
金型は熱盤から引き出してインサートの挿入、材料の投入をして再び熱盤で挟んで成形を行うので、熱盤の設定温度よりは低くはなりますが、だいたい150℃以上であることが多いので、作業をする時は手を保護するために軍手を使用しています。
軍手1枚では熱くて作業ができなくなってしまうため2枚重ねにして作業しているのですが、製品を取り出して次の成形を準備するために金型を持ち上げたり裏返したりするので、金型に触れている時間が長くなってしまい、軍手をしていても熱く感じることが多いです。
長期間使用していると擦れや伸び縮みで繊維が緩み厚みも薄くなってきてしまい、かなり熱を通すようになるのですが、私の場合は特に親指周りの繊維の緩みが発生しやすく、他の部分はまだ問題なく使用できそうなことが多かったので、もったいないと感じていました。
そこで、もう一枚重ねれば問題なさそうだったので、親指部分のみ1枚多く重ねることはできないだろうかと考えて、穴があいて廃棄することになった軍手の指先を切り、軍手1枚目の親指の上に被せてから上に2枚目の軍手を着用してみると、繊維が緩んできても作業に支障が出ることがなくなりました。
親指周りだけの状態悪化で新品に交換するのはもったいないと感じていたので、ちょっとした工夫で軍手を長持ちさせることができているのは良かったと感じています。
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